夜を越えて、きみと

人生に代えても欲しいものがある。

それは例えば、今いる場所から逃げること。不遇な生涯のやり直し。生まれなおしてでも逢いたいひと――
強い願いが鬼化を招く現代。異類対策本部北支部に配属された少年は、双子の妹に会いたいのだと言った。どんな手段を使ってでも。

目次

プロローグ
1-1 少女と護衛
1-2 花冷え
1-3 逃げ水
1-4 風見鶏
1-5 宵と縁
1-6 調査
1-7 再会
1-8 白
1-9 雪の街
エピローグ