安岐 和泉(あき いずみ)

・あわい一章「夜を越えて、きみと」主人公
・シリーズ通してのメイン双子(兄のほう)

双子の歌い手の前世持ち。
男→女→男のマジカル性転換、養子縁組など経るなか身体違和や自我迷子になっている暗黒期を「兄として」自分を慕ってくれた妹の記憶を心の支えに乗り切った。結果、妹への家族愛が信仰に寄りはじめているが本人は自覚なし。
愛が重くて様子がおかしい人その①。
妹への依存は、優しい義家族や友人たちに恵まれながらも孤独感を深めていった自我形成期からくる自己防衛の面もあったのではないかと考えています。
彼の自己認識と違わない、臆病で崩れかけで手段を選ばない危うさのある「安岐和泉」を認めてくれる居場所や友人に出会えた(一章)ので、妹一辺倒の依存から自我確立や自立に舵を切ることができるのではないでしょうか(三章あかつき)
それはそれとして素直に応援できる主人公に設定したほうがよかったのでは…