あわい世界観(記憶持ち)

・記憶持ち/先祖返り/前世持ち

世界観設定としては「強烈な後悔を残して亡くなった人」が、生前の後悔を持ち越して生まれなおすことがある という設定です。
ので、生前の記憶すべてを持っているわけではありません。後悔に関連した記憶ほど思い出しやすい(個人差あり)。
過去の失敗や嫌な記憶って消えないし思い返しがちだよね、みたいな現実を延長した創作設定です。

魂にこびりついたトラウマ体験。
生まれ直しても消えないキズ。
和泉は「妹と仲違いしたまま死なせた」。
氷崎は「自身は安全な場所に逃がされ、戦場に友人を見送るしか出来なかった」。
中央騎士の多くは「北の反乱に気づかず、無辜の市民の犠牲を生んだ」。
北支部長は「自身の部下たちに反乱者の汚名を着せた」。
棗兄たちは「弟を離反させてしまった」。
相良は、その人生のすべてについて。

破滅を知りながら突き進んだ人、得るものがないとわかっていて加担した人、自暴自棄で好き放題暴れ尽くして満足に死んだ人達に後悔はありませんでした。
命の重さの不平等に心底嫌気がさし、自身の生家を含めた特権階級たちを燃やしにいった過去棗は兄の首を落とせたのでしょうか。
彼が覚えていないのなら、悔いのない結果にはなったのでしょう。

一度目の人生経験の持ち越し。
生まれながらのギフト。
二度目の人生! 強くてニューゲーム! って楽しそうですよね。周回しても何者かになれる気がしません。人として基盤が終わってたら何してもダメな気がする。