3-14

 長く療養を続けてきた和泉が退院するらしい。

 その報せはもちろん風見の耳にも届いた。面会謝絶の主因であった精神面の不調も快復がみられ、日常生活に支障はないと判断されたようだった。
――それはすなわち面会謝絶の解除。
 風見はこの日を心待ちにしていた。自身の言動や距離の近さがトラウマを想起させると聞いた時は犯人を殺そうと決めたものの既に死体では手出しもできない。和泉を苦しめることは本意でないから会えない時間も耐えていた。
 療養の進行を冬部に幾度と問い詰めた。かなり呆れられていた。それでも冬部は遅々としたリハビリの状況を真面目に教えてくれたし、和泉からの言葉も届けてくれたから嬉しかった。傍で見て応援してきた感慨すらある。
「イズミちゃん!」
 退院のその日。和泉は病院の正面玄関で、タクシーに荷物を積んでいた。
「風見さん、お仕事は!?」
「終わらせて来たからだいじょーぶだぜ!」
 タクシーの背後から冬部が顔を出す。風見に驚いた手元が狂い、トランクを閉める膂力りょりょくで車体を大きく傾かす。仕事には響かせていないとの申告の手前、咎めることはしない。
 代わりに冬部は余計なことを思い出した。
「……そういや和泉、風見に大事な話があるっつってたのはいいのか?」
「え、何。オレに?」
「!? や、冬部さん、それはあの……」
「なになに聞きたい。なーたいちょ、話していい?」
「おう。和泉、荷物は俺が積むから気にすんな」
 和泉はどもって俯いた。タクシーから離れ、風見の隊服の裾を引いていく。
 やっと向き合えた顔は、笑顔とは程遠い。

「ごめんなさい。俺は、風見さんの好意には応えられません」
 一片の望みも残さずきっぱりと振られ、彼の恋は終わった。


「わざわざ北支部抜け出して振られに行ったの。すごいね」
「うるっっせえよ抉るなバカ!!」
 グラスが叩き付けられアイスコーヒーが溢れた。向かいの氷崎は珈琲をひと口飲んで、グラスを案じているらしい店主に目を合わせて無事を伝える。
 風見はテーブルに突っ伏して管を巻くばかりだ。
「……会わす顔ねーし、イズミちゃんが休職中でよかったー、とか思っちまった。バカ。オレ……」
 和泉と別れてどう北支部に戻ったか記憶に無かった。戻ったものの放心しきりで役に立たず「具合悪いなら帰れ」と叩き出され、帰路に見かけた氷崎を道連れにして喫茶店でぐすぐすとはなをすすっている。
「まだぜんぜん好きなんだけど」
「へえ」
「急すぎて整理できねーんだけど」
「そう」
「……なぁすばる聞いてる?」
「お兄さんに未練があるんでしょ」
 充血した目の風見が顔を上げる。
 涼しい顔で端末を眺める氷崎に縋り着――いた風見が殴られ床を転がる。頬を押さえて泣きながら跳ね起きた。
「グーはねぇじゃんグーは!?」
「ごめん。つい」
「……すばるもオレのこときらいだ」
「……うわめんどくさ、……」
「そうだよ。失恋中なんだよ。やさしくしてくれよ」
「ほか当たって。それかお金で相手してくれるとこ行って」
 からりとドアベルが来客を報せた。彼女の視線はカウンターの店主に留まってから、目的の顔を探してさまよう。
 氷崎に抱き着いて泣きわめく赤茶の髪色は、見るなと言われる方が難しい。
 他人のフリでもしたかったが氷崎に見つかり退路は絶たれた。黒縁眼鏡の奥の瞳が、彼女へ向けた愛想を纏う。
「来てくれてありがとう。あとはよろしくね」
「……あんた絶対ろくな死に方しない」
「うん、僕もそう思うよ」
 風見を引き剥がした氷崎の「またね」を睨みつけたのは、精一杯の苦情だ。
 寄る辺をなくした風見の涙は、彼女を見つけて瞬きのうちに止まった。
「……なんでヒナがここに居んの?」
「氷崎のせい。……ほら立って、泣いてもいいけど椅子には座って。目立つじゃん」
 涙と鼻水まみれの顔にちり紙を押し付け、腕を掴んで引き上げる。
 過去、風見への恋慕を諦めた彼女――日南ひなみさつきの心中は、それなりに穏やかではなかった。

 高校三年の文化祭、そして今年の夏祭り。その双方で風見から片想いを匂わされ、望みはないと諦めた恋だった。
「友人として居たい」と願い、割り切ったはずの気持ちを蒸し返すような真似をしてきた氷崎に絶句しながらも、傷心を放っておけない程度に残った情には目を瞑って喫茶店まで来た次第。
「連絡先交換して一言も喋んなかったくせに、初めての用件が『失恋したもの同士、相手して欲しいんだけど都合つきそう?』って……あいつマジで人の心ある?」
「……分かるわー。すばる連絡くれねーんだよな。メッセ送んのいっつもオレだし、仕事の連絡じゃない話は五回に一回くらいしか返事こねーし……」
「なにそれ。嫌われてない?」
「…………かもしんねー……」
 風見がテーブルに顔を伏せ、表情を隠す腕をますます縮こめ洟をすする。
 根拠のない自信と底抜けの明るさに定評のある男の弱りようは、日南の想像より重傷だ。処置に迷って言葉が上滑りする。
「どうしたの。らしくないじゃん」
「……おー」
 彼女は思い出した。以前、同じように傷心していた自身を宥めた大人がいる。咄嗟に頼りを尋ねるも、店主から首を横に振られた。「……ヒナ、雨ちゃんならだいぶまえに辞めたぜ」「え、……そうなんだ。ごめん」「なんでそこ謝んだよ。へんなの」
 赤い目のまま眉を下げる痛々しさを見ていられず、手近な品書きで隠して誤魔化した。
「何か頼んだら。お腹減ってない?」
「……食欲ねーよ、こんな時に」
「……店長さん、アップルティーひとつ。アイスコーヒーのお代わりも」
 話を聞いてもらっただけで、少し楽になったのを覚えていた。だとしても。
――どんな拷問だ。好きだった相手の失恋話を聞けだなんて。
「……その子のどこを好きになったの」
「顔」
 即答だった。風見が赤い顔を両手で隠す。
「あんな可愛い顔で名前呼ばれて、とびきりの笑顔向けられてみろよ。好きになるに決まってんじゃん。だってめちゃくちゃ可愛いんだもん……」
「……へえ、顔。……ふーん」
「馬鹿やって笑う顔も綺麗に笑う顔も好き。猫みたいな丸い眼が好き。頬膨らまして怒んの好きだから怒られてもラッキーって思う。……ああそうそれに、小さい歩幅で頑張ってオレの後ろちょこちょこ着いてくんのも可愛い」
「…………」
 普段あまり恥ずかしがらないけど、照れると耳まで真っ赤になる。
 照れながら喋るから訳のわからないうめき声が混ざるところ。身振りがうるさいところ。照れ隠しに話を切上げようとしても、話したくて仕方ない気持ちが勝るから結局は止まらない。好きな気持ちばっかりで動けるところ。
「抱き着いたら収まっちまうサイズ感が好き。ハグとか嬉しそうに返してくれんのも好き。ちっちゃすぎてぎゅって潰したくなる。手のひらは意外と大きいけどちょっとオレには足りなくて、でも指が長くて綺麗だからぜんぜん違う。ほっせー腕で刀握って、オレらと同じとこに立とうと頑張ってんの、めちゃくちゃ可愛い。好き……」
 一挙手一投足、分かりやすいところ。好きな子のことが愛しくてたまらないという笑顔を見せるところ。
――きっとその子には、いつもこういう緩んだ笑顔を向けてきたんだろう。
 嫌な気持ちが首をもたげる。顔も知らない相手に嫉妬していた。風見の想い人を責めたて、どうして断ったのかと問い詰めてしまいそうだった。
「真剣な顔が好き。つーかギャップが好き。凛々しいのに可愛いのがずるいし、可愛いけどちゃんと男の子だよなって思うとこが大好き。甘やかしたいし泣かしたくなる」
 どうして自分では駄目だったのかと――聞きたくても聞けなかった、

「……男が、好きなの?」
「、…………あー、うん……ハイ、」

 うるさかった手振りがぴたと止まって、居心地悪そうに肩を縮める。
 目をそらす風見を逃さず、日南が身を乗り出した。
「だって文化祭のミスコン、」
「……あれ女装コンテストじゃん?」
「……はあ!?」
「いや、イズミちゃんぶっちぎり優勝してたし分かんねぇのも解るんだけど、……」
 イズミ。過去に日南の持ち込んだ案件に協力した、人の良い顔が一致する。
「じゃあ、あの。女装趣味の同僚……が、好き……なの?」
「……趣味じゃねーっての、だから……」
 日南を軽く退ける。苛立った声が尖り、それ以上の追及を牽制した。
 自覚より剣呑さを帯びたそれに、風見がはたと我に返る。

 俯く日南が、唇を噛み締め封じる言葉はよくわかった。
 風見はいつも通りに笑って覗き込もうとして――無意識に距離を置いた。
「気持ち悪いよな。気にすんなって。ヒナは嫌がるだろうって思ってたし……今まで黙ってて、やな気持ちにさせてゴメンな」
 嫌悪されているものが近寄るのは不快だろう。気にして欲しくないから。腫物にされないように。からに笑って誤魔化した。
「……ヒロ、昔から男ばっか目で追ってたから、なんでだろうとは思ってた」
「マジで? バレてた? うっわ、オレだけめちゃくちゃバカじゃん」
「……当たり前じゃん。好きだったんだから」
 不意に蒸し返された告白。
 風見の笑い声が徐々に小さくなっていって、途絶える。
「……あたしは多分、さっきみたいな話で、自分ばっか茶化してあたしを責めないヒロだから好きになったの。周りのことも場の空気もよく見てて、真っ先に笑われ役に回ってみせる、やさしいところ」
「……そっか、ありがとな」

 告白に笑顔で応えた意味は――困っていたのかもしれないと、日南はやっと思い至った。
 理由も打ち明けられないけれど、応えられないものは受け取れない。でも傷つけたくないから、曖昧な返事だった。
「……こんな時にごめん。お願い、あたしのこと振りなおしてほしい」
 無理だった。聞き役にはなれなかった。拒否感が勝る。そして何より、気遣いに先行する身勝手な恋慕が彼女にそれを許さない。
「それって……だいぶ前にヒナが言ったやつ、の」
 ぐいと胸倉を掴まれ言葉が途切れた。風見が咄嗟に立ち上がり、椅子が倒れる。
「曖昧な返事は優しさじゃないから。嫌われたくないチキンか女キープする糞野郎かのどっちか。……応えられないなら尚更はっきり言って。それが振る側の誠意でしょ」

「……ごめん、ヒナ」
 ぱん、と。かわいた音がした。
 風見の頬で止まった手のひらが、力無く滑り落ちる。
「……ありがと、」
 か細い拘束が離れて、風見がぺたりと床に座り込む。
 飲みかけのアップルティーは、すっかり冷めてしまっていた。


 革靴の足音がそばで止まり、風見がうつろに顔を上げる。
 雪平がグラスを片付け、トレンチに載せていく。店主の事務的な素振りを眺めると同時に、この大人も先程のやり取りは見ていただろうと慣れない自嘲が忍び寄る。
「……店長サンも、オレみたいのはムリな人? ノンケっぽいもんな」
 ちらと、無感情の菫色に射抜かれる。
 冗談の通じない雰囲気を察するのが遅かった。「片づけても構わないか」「……っス。おねがいシマス」日南の残したアップルティーが回収されていく。
「……俺の指向はそちらではないが、」
 ふと気づいてテーブルにトレンチを置き、倒れた椅子を起こしてしゃがんだ。故障を診ているらしい雪平の手元を、風見も手持ち無沙汰に覗き込む。
「お嬢さんの感覚も、お前の指向も。どちらも同等に尊重されるものだ。それ以上に言及する権利は俺には無い」
 雪平の指が木肌をなぞる。古い傷痕は抉れたままに年月を経た艶を纏って、その歪さが本来の形と呼ぶに相応しいほど馴染んでいる。
 何度か軽く負荷をかけ、問題ないと確かめ立ち上がる――至近距離に入り込んでいた風見と視線がかち合い、店主は大仰に肩を揺らした。
「悪い、どうかしたか」
「や、雨ちゃんとおんなじコト言うのなーって。そんだけ」
「……雨屋が?」
「そーそー、『いろんな人がいますよー』って笑うだけ。だからオレ、雨ちゃんのことすげー好きなの。そんでいま店長サンのことも好きになった」
 今はもう居ない風見の友人。彼は自分のことも日南のことも責めず、フラットな立場でいてくれたから嬉しかった。冗談こそ通じなくとも、風見は店主に似たものを覚えている。
「店長サンも案外やさしーって分かったし。これからも相談のってくんね?」
 大好きな友達が信頼していた大人だから。きっとこの楽観は間違っていない。
「……あれが居なくなっても、大丈夫なんだな」
「雨ちゃんの話? そりゃ寂しいけど辞めちまったんじゃん、仕方ねぇよ」
 最初の告白をきっぱりと断っていれば、傷つけるのは一回で済んだのだろうか。幼馴染をあんな顔で帰すことはなかったのかもしれない。
 それが誠意だというのなら、――望みがすぱりと絶たれたところで、振られた側が気持ちを整理できるかは別問題だと弱音が出るのも本心だけれど。
「店長サンも女の人から、きっぱり振れって言われんの?」
「……逆だな、曖昧にしてくれと。……俺の気持ちも、複数と関係があると感づきはしても、明言されなければ夢を見ていられる、らしい」
「……ヒュー……さっすが隠し子こさえた色男は違、っ」
 思わず自分で口を塞いでから、恐る恐る雪平を窺う。以前に出禁をちらつかされた失言は耳に入らなかったらしく、こっそり胸をなでおろした。
「……そうか、……ああ、もう帰っていいぞ」
「え? 会計。奢ってくれんすか?」
「最初に居た黒縁眼鏡の友人が置いていった。釣りは持って行ってくれ」
 紙幣と硬貨を預けた彼は、帰路の暗さを注意して風見を送った。
「さっきみたいな茶化し方はやめておけ。お前だけじゃない、周りも傷付ける」
 それは耳に覚えのある忠告で――誰が言った台詞かも、すぐ思い出した。

 夜空には粉雪が舞っていた。
 赤い鼻でも構うまい。気づかれたとて寒さのせいと言い訳が立つ。
「……イズミちゃん、オレのこと真剣に考えてくれたんだな」
 断られた理由は「男だから」でも「指向の違い」でもなかった。
『大切にしたい人がいます。だから、風見さんと恋人にはなれません』
「それ」を違和として言及されなかった。自然すぎていま気付いたくらいだ。思えば、普段から周囲がそういう温度だった――だから、刺される感覚も久しく忘れていた。
 端末の呼び出し音は長かったが、繋がった。
 聞き慣れた声に自然と笑みがこぼれる。
「すばる? さっきごめんな。通話いい?」
『……どうしたの。話し終わった?』
「んーん、全然。笑っちまうよな」
 まだ好きだ。目の奥が熱い。ぼろぼろと涙が溢れる。
 洟をすすった。冬を纏う夜気が痛い。
『聞いてもいいけど、大した相槌うたないよ』
 思わず笑った吐息が白く踊る。
 一人の時間を邪魔されたくない性分なのに、妥協点までなら居場所を作ってくれるところが優しい。無理な時は容赦なく追い払ってくれるのも好き。
「ヒナとケンカ、つか……余計に傷つけちまってさ。その分も増えたんだけど」
『……博己が勝手に喋り続けるぶんには何も言わない』
「そーする。……ああそう、さっき思い出したんだよな。前にさ、覚えてねえ?」
 まだ、刺される感覚に身構えていた頃。特に意識せず道化に立ちまわり、笑われることに何の疑問も抱かなかった時期に、雪平に言われたのと同じ言葉を貰っていた。
「『自分で茶化すのはやめな』って。オレのこといちばん初めに心配してくれたの、すばるだったなって」
 対策部に学生入隊しようとした折、思いがけない誉め言葉をくれたこともあった。理由は未だに分からないけれど嬉しかったから覚えていた。以来ずっと追いかけ回して半ば根勝ちで友達になった。
『心配してないよ。痛々しかっただけ』
「だよなー、久々にやったらめちゃくちゃ痛てぇわ。……つか、なんですばるオレのこと知ってたの? 喋ったことなかったじゃん」
『……派手で目立つからじゃないの』
「っはは、だな!」
「らしくない」と。心をささくれさせるばかりだった評価に、やっと納得しはじめた。失恋の余波の自信喪失が響いて、いつも通りの対応を寂しがって勝手に悲しくなっていた。
 相手からどう思われているかなんて、今まで全く気にしてこなかったのに。
「万が一すばるがオレのこときらいでも、オレはすばるのこと大好きだし。それでいーじゃんって思った」
 貰った心配を思い出した。思い出せた。だからもう、嫌われているなんて欠片も思っていないけれど――その概念ごとどうでもよくなった。自分が好きならそれでいい。
 嫌われたら嫌いだと言ってくれる信頼もある。申告されても構い続けそうな気がしたから、それで何かが変わるかは分からない。今のところは変わらず好きを押し売りしていそうな想像ができる。
『別に嫌いじゃないよ』
「へへー、だよな。すばるやさしーもんなー、……」
『……え。なに、気持ち悪……』
『もう通話切っていい?』と不審がる低い声も聞こえていない。風見の表情に陽がさし、充血した目からは憑き物が落ちていた。
「……いま気付いたんだけど、とっくに答え出たんじゃね? すばるやべえ天才じゃん!? 大好き!」
 雪を溶かす熱量の声がはじける。衝動そのまま駆けだした。
 和泉に会うのが待ち遠しい。不安そうな顔をさせてしまったけれど、今度こそ笑って「ありがとう」と言える。
 それと同時に。今は無性に、つめたくて優しい親友に会いたくなった。
『……あのさ、お兄さんの話してるんだよね?』
「なんかさぁ。イズミちゃんの話してたら、すばるのことも好きだなーって思ったから」
『なんて?』
「なぁ、そっち行っていい? 別になんも言わなくていーからさ。すばるの顔見たい。貰ったおつりでメシ買ってくから一緒に食おうぜ」
『……博己がすごく気持ち悪いから心の底から来てほしくない』
「やーだね。褒め殺しにしてやっから。もうすばるんちの近くのコンビニ着いたし」
『僕いま部屋にいないよ』
「え、どこ」
『絶対に言わない』
 風見はそのまま駆けずり回って自力で居場所を特定した。もちろん食料も買っていった。
 予告通り風見の話は延々止まらず、見かねた氷崎から食べ物を口に詰め込まれ続けた。すべて美味しく平らげた。